●木の家をつくる --1





「もっと便利に」「もっと快適に」を追いかけて走り続けてきて、ふと気がついてみると人も地球も病んでいた。これが現代の文明社会の正直な姿でしょう。最も安らぐことのできるはずの我家で、その家が原因で病気になるなんて、こんなバカな話はありません。
誤りの原因は、「人間は動物であり、自然界の一部である」という根本的な認識を忘れたことでした。経済効率優先、コストダウン指向の発想が、これに拍車をかけました。技術が人間を忘れて走ったのです。
「戦後生まれたものでいいものはひとつもない」とまで言い切る学者もいます。石油をもとに、次々と生み出された新素材は、表面的な使いやすさ、小ぎれいさの裏に、得体の知れない不自然な性質や、ときには有害性を持っていました。それに気づいた時、我々はすでにそれになじみ、そしていつのまにか身も心も深く犯されていたのです。
しかし今からでも遅くはない。早く発想を切り換えて行動しなければなりません。まず何よりも生きることの原点である住居の正しいあり方を取り戻しましょう。
本当に心身ともに健康に暮らせる家をつくりましょう。








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