21世紀の建材








Q-1

ホウ酸は防虫効果があるのに、安全だというのがわからないのですが?

A-1

まずご理解いただきたいのが、ホウ酸は常温で固体である無機物だということです。つまり揮発性に関しては塩と同じような物質だということです。
塩は揮発しません。ウールブレスにホウ酸を添加するときにはホウ酸を水に溶かし、その溶液にウールブレスを漬けるわけですが、それを乾かすことで固体のホウ酸が繊維の中に閉じ込められることになります。そしてその固体のホウ酸は揮発することはありません。
シックハウス問題で室内の空気を汚しているのは有機化合物です。ホルムアルデヒドのような有機化合物の中には常温で気体である物質がたくさんあり、そのような物質は非常に揮発性が高いのです。ここがまったく違うところです。
さらにウールブレスに使用されている「オクトボー」というホウ酸は岩塩を原料にし、さらにその中に塩素を含んでいません。「オクトボー」は特定の昆虫に対して防虫性をもたせる目的でつくられたものであり、CSIRO(オーストラリア政府試験研究機関)によって人体、動物、環境に対し極めて安全性が高いことが確かめられています。安心してご使用ください。


Q-2

ウールは虫に食べられると思うのですが、耐久性は本当に大丈夫なのですか?

A-2

ウールは「温度変化」「熱」「日射」「湿気」などに対して極めて強い繊維であり、こうした環境によって劣化することがほとんどありません。
京都の祇園祭で使われているウール製のタペストリーの中には400年以上前に製造されたものもあるほどです。ただ、ウールを食べる数種類の昆虫がいるのも確かです。
しかし、ウールブレスを使う場所はほとんどが閉鎖空間であり、ウールを食べる代表的な昆虫である蛾(イガ、コイガ)が産卵する可能性は非常に低いと思われます。またウール製の衣料に穴を開けられた経験がある方もおられるでしょうが、その被害の程度は小さかったのではないでしょうか。ウールを食べる昆虫が大量に発生し、その昆虫が何代も世代を重ねて大きな被害を与える可能性というのは非常に低いのです。
ウールブレスにそうした昆虫の卵や幼虫がついてくるのでは?というご心配も必要ありません。ウールブレスの製造においてこうした昆虫が死滅してしまう温度をかける工程があるからです。
さらにウールブレスに使用されている「オクトボー」というホウ酸防虫剤は防虫効果が高く、安定した物質で揮発しないこともあってその効果が非常に長期間継続されます。
耐久性に関してのご心配は無用です。

Q-3

調湿性能(吸放湿性能)について詳しく聞きたいのですが?

A-3

ウールは非常に高い吸放湿性能(湿気を吸ったり吐いたりする性能)をもっています。
吸放湿性能は、素材にある穴の大きさや量によって変わってくるものであり、自然素材の多くはこうした穴があることである程度の吸放湿性能を持っているわけですが、ウールはこのことに加えてこの繊維がもつ独特の性質によって、とくに吸放湿性能に優れた素材となっています。羊が生き残るためにつくり出した性質なのでしょう。
吸放湿性能のメカニズムをこれ以上説明するには専門的な内容になってしまうので控えますが、少なくともあらゆる建材の中でとくに吸放湿性能に優れた素材であることは間違いありません。

Q-4

壁や屋根の中の結露を抑える効果はどれくらい期待できますか?

A-4

こうした内部結露と呼ばれているものは「壁や屋根内部の温度や湿度」「室内の湿度」「湿気がどれだけ外に抜けやすいか」というような条件によって起きたり起きなかったりします。
前の回答にもあるようにウールブレスは吸放湿性能に優れた断熱材であり、こうした条件のうちの「壁や屋根内部の湿度」を上げにくくする働きをします(当然湿度が高いほど結露は起きやすい)。
一般的に使われているガラスや鉱物、合成樹脂の断熱材にはこうした働きが期待できるものはほとんどありませんし、さらに自然素材系の断熱材の中でもウール製のものはその能力が高いと言えます。ただその能力に限界があることも確かですので、「温度差が激しい寒冷地に使う場合」「室内の湿度が相当高くなるところに使う場合(浴室や脱衣室)」などは、室内側に防湿層(防湿シート)を設けるか、屋外側に通気層を設けるなどの工夫をしてください。
「防湿シートは必要ですか?」というご質問もよく受けるのですが、当社としては温暖地であれば防湿層(防湿シート)は不要だと判断しています。

Q-5

自然素材系の断熱材は防火地区や準防火地区では使えないのではないかと言われたのですが?

A-5

建築基準法や国土交通省にによる告示において、防火地区や準防火地区でウールブレスを含めた自然素材系断熱材が使えないとはどこにも書かれていません。
相談されている担当設計者に弊社までご連絡を入れてもらうようご指示ください。もちろん一般の方にご連絡をいただいても結構です。

Q-6

軒裏や通気層から水が入り、ウールブレスが濡れた場合に問題はありませんか?

A-6

ウールブレスは水をはじく性質に優れ(湿気は吸うが水は吸いにくいという独特の性質を持っています)、もし水を吸った場合も乾くスピードが速く、さらに濡れたり乾いたりした場合でも形がくずれないため、突発的な(継続的でない)水の侵入であればその後の性能や耐久性に支障をきたすことはまずありません。

Q-7

ウールブレスは外張り断熱(外断熱)にも使えますか?

A-7

一度実際のサンプルを見ていただき、外張り断熱に使えるかどうかを設計者や施工者とともにご判断ください。
当社でもウールブレスに適した外張り断熱の工法を検討しているところですが、現時点でご提案できるものはありません。 

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